男性でも女性と同じホルモンが分泌されているのはご存知でしょうか?
このホルモン検査を行う事によって、精巣の状態がわかります。
■ 視床下部から分泌されるGnRH(性腺刺激ホルモン放出ホルモン)
■ 脳下垂体から分泌されるFSH(卵胞刺激ホルモン)
■ 脳下垂体から分泌されるLH(黄体化ホルモン)
このホルモンは、 女性でも男性でもまったく同じものが同じように出ているのです。
この検査で血液中のホルモン、FSH(卵胞刺激ホルモン)、LH(黄体化ホルモン)、PRL(プロラクチン)、テストステロンを測定します。
各ホルモン正常値は以下の通りになります。
検査内容 | ホルモンの正常値 |
---|---|
男性ホルモン (テストステロン) | 250 ~ 1100 【ng/dl】 |
PRL (プロラクチン) | 1.5 ~ 9.7 【ng/ml】 |
LH (黄体化ホルモン) | 1.8 ~ 5.2 【mIU/ml】 |
FSH (卵胞刺激ホルモン) | 2.9 ~ 8.2 【mIU/ml】 |
脳下垂体から分泌されるホルモンは、精巣での精子の生産量をコントロールしていますので、
分泌が低下すると、性的能力が低下し精子の生産も少なくなります。
また、精巣の精子を作る機能に問題があると、血中のテストステロンが低下して
「FSH(卵胞刺激ホルモン)」や「LH(黄体化ホルモン)」が上昇します。
「FSH(卵胞刺激ホルモン)」は高すぎても低すぎても「精子形成障害」が疑われます。
「PRL(プロラクチン)」が高い場合、視床下部や脳下垂体の疾患が考えられます。
FSH(卵胞刺激ホルモン)は、下垂体から分泌しているホルモンで、精巣に精子を作りなさいという命令を出します。
FSH(卵胞刺激ホルモン)の値が正常よりもかなり高い場合、下垂体からは精巣に大量の精子を作りなさいという命令が出ていますが、精巣などに障害があり、精子の産生能力が低いということを意味しています。
LH(黄体化ホルモン)は、下垂体から分泌しているホルモンで、男性ホルモンを作りなさいという命令を出しています。
PRL(プロラクチン)は、下垂体から分泌しているホルモンで、母乳を産生するように命令を出しています。本来は出産後に、授乳をしている女性に大量に分泌されるホルモンなのですが、妊娠していない女性や、男性でも分泌されています。
プロラクチンは免疫系の機能にも関与しているので、プロラクチンが高くなると、男女ともに不妊症の原因になります。
プロラクチンの数値が高いと男性は、精子をつくる機能が障害されたり、勃起障害が起きたりします。